病気のこと

健康保険って何だ?

前々から持っている疑問なのですが、なぜお産や予防注射は保険の対象外なのですか!!

もちろん字義的に健康=身体に悪いところがなく心身がすこやかなこと、保険=健康を保つこと(広辞苑より)ですから、健康保険とは「身体に悪いところがなく心身がすこやかなことを保つこと」と言うことになることで、決して病気になったから使う互助会のことではないはずです。

なぜこんなことを言うのかと言えば、予防注射が保険適応外でかなりの出費を強いられる→インフルエンザにかかる→高額の医療費を医療機関に払う…何か矛盾していませんか?

本来本当に国民の保険のために集めたお金は「身体に悪いところがなく心身がすこやかなことを保つこと」に使われるべきであって、そうならば予防的な医療が保険適応になってもいいはずです。そうすることによっていろんな流行性の感染症の蔓延が防げるのであるならば結果的にはそちらのほうが医療費の抑制になるのではないでしょうか?

こんな、素人が考えてもわかるようなことを官僚たちはなぜ考えないのでしょうか?

また、出産に保険適応がないのは納得がいきません。身体に悪いところがなく心身がすこやかなことを保つこと」をしなければならないのは人が生まれ出る前から必要なことで、保険適応がなく全部自費診療の出産は確実に出生率の低下に寄与していると思います。

なぜその辺が省庁間で連携してできないのか?これも疑問です。少子化担当大臣を置くのもいいでしょう、それが厚生労働省や文部科学省とのパイプ役になってそういったことも進めるべきではないのでしょうか。その時点でそこの出費軽減を図ることを欠落させておいて少子化対策もないものだと正直思います。

少子化の問題は確かにそれだけではありません。教育の問題もあります、環境の問題もあります。でも、どうしても子供をほしいと考えている人は多いですし、それは本能に基づく人間の基本的な営みなのですから、それに対して援助の手を差し伸べることは確実に政府の仕事であり、まずそこの改革がなされなければ少子化問題解決の第1歩がふみだせていないような気がするのですが。

今度私の友人(と言っても20歳も年下で姪に近い感覚の友人ですが)が結婚を決意し、どうしても子供がほしいと言っています。でもそんな状態で出産を阻まれるようなことがあるならば私は許しがたい憤りを感じるでしょう。

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多剤耐性菌について

生物と無生物の境目についてはよく分かりません。
自己再生産する機能を持つものを生物と呼ぶ場合もあります。でも自己再生産するウイルスは遺伝子とそれを取り巻くたんぱく質しか持たないので「生物」とは呼ばれないのが通説のようです。それは自己再生産する機能の部分を他の生物に頼っているからでしょうけれども、存在自身が極めて生物に近いことは確かです。(だから例えばHIVのようにヒトの細胞を使い増殖し、ヒトの命をも奪ってしまうのですが)

単細胞生物は上の考え方から言っても明らかに生物です。元は単細胞で自己を再生産するものとしてすべての生物は発生したのでしょう。それが進化の過程で多細胞生物になっていくのですが…。
だから、ブドウ球菌も大腸菌も緑膿菌もヒトと祖先は同じなのですがそのことには極めて不思議な感じがします。

MRSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)が話題になったのはもう何十年も前のことです。
その後VRE(ヴァンコマイシン耐性大腸菌)が話題になり、今MDRP(多剤耐性緑膿菌)が猛威を振るっていることは何かでご覧になったことがあるかと思います。

これらはいわゆる弱毒菌と呼ばれそれほど強い毒性を持たない細菌で、普通の健常人が感染したからといって死に至ることが稀なものなのです。しかし抵抗力をなくした老人や寝たきり患者が感染してしまうとその免疫系や体力の弱さのゆえに死に至らしめるケースがままあります。

しかし、「それはそういうことだ」として放置されてきたがゆえに、MRSA、VRE、MDRPが幅を利かせる結果になっています。

それはなぜかといいますと、強い毒性を持つ菌に対しての特効薬は皆が研究し早くが作られるのですが、弱毒菌と呼ばれるものは放置されがちで、強く幅広く効く抗生物質で効くのですが、それをターゲットに開発されていませんのでそれをすり抜け進化を繰り返し(単細胞ですので世代交代のスピードは人間のそれとは比較にならないぐらい速いのです。また両性生殖しないけれども、個体間の遺伝子の入れ替えなどの手法をとりますので更に進化を加速します)多くの抗生物質に抵抗性を持つ細菌を生み出してしまうのです。

そうとだけ言うと自然の摂理の玄妙さだといえなくも無いのですが、人間の側も決定的な過ちを犯しています。
抗生物質を無原則に使いすぎたのです。
医者のすべてが感染症の専門家ではありませんので、無理からぬところがあるかもしれませんが、症状だけから菌の同定をしないで広い細菌に効く抗生物質を安易に処方したことによって、MRSA、VRE、MDRPを生んだということは否定できないのです。
純粋に科学的に考えれば、何十年も前にそれらの弱毒菌の脅威を指摘されていたにもかかわらず今に至ってもどんどん多剤耐性菌を生み出しているのはお粗末としか言いようがありませんが…。(まるで以前取り上げたケスラー症候群の様です)
また薬品メーカーの医師に対する宣伝活動にもやはり問題はあったかと思います。
(これには自分自身で加担していたわけですから、責任の一端は私にもあります)
こうなる可能性があると知りながら、必要の無い抗生物質の処方を宣伝していた面が無いとは言えないのですから。(予防や適応外の感染症に対しての処方の可能性を示唆する宣伝を行っていなかったとはいえません)

ですから、今の多剤耐性菌の出現は自然の摂理+医療担当者の怠慢+医薬品メーカーの姿勢が生み出した怪物といえるのかもしれません。

医療に関しての高支出に庶民が耐えているのは、やはり患者の側に立って命を守る医療を期待しているかに他ならないのですが、今の医療体制がそうなっているとは考えにくいと思います。
もし、医療の現場が自然の摂理ではなく、経済的な問題によってゆがめられ混乱しているのだとしたらそれは看過できない問題ではないでしょうか。

多剤耐性菌の出現はその他の市場原理優先が引き起こす問題の極めて端的な一例といえるのではないでしょうか?

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