脅威!リバースエンジニアリングの世界
今日は午後からとある光学機器メーカーの大阪営業部に私の会社の製品を持ち込み測定機器のデモをしてもらってきました。
私の今の会社では機械部品を多く扱っているのですが、その検品に使えないかと言う趣旨です。
その機械一般的な名称で言えば「3次元デジタイザ」…つまり物の3次元での形状をレーザー光線の反射波を測定しデジタルデータに変換する装置です。今では通常50ミクロンの分解能があります。つまり、物の形状をレーザー光線で計り物から設計図を作ってしまう機械とそのソフトウエアです。
私はちゃんとした形状の設計図データ(CADデータ)をあらかじめ入れておき、製品の出来上がりと比較して、合否判定に使用できないかと考えています。
結果はほぼ満足のいくものでした。
上に書いたような実際のものからそれを測定し設計図を起こすことを一般にリバースエンジニアリングといいます。
またまたウイキペディアの力を借りるならば
「リバースエンジニアリング(Reverse engineering)とは、機械を分解したり、製品の動作を観察したり、ソフトウェアを解析するなどして、製品の構造を分析し、そこから製造方法や動作原理、設計図、ソースコードなどを調査する事である。」
と言うことになります。今回使った機械を使えば、0.05mmの精度で簡単な形状のものならば物の数分で設計図を起こすことが可能です。
つまるところ形だけが勝負のフィギュアのようなものの設計図はものの数分でできてしまうのです。複製は簡単です。そのままCAM=コンピュータ支援製造(Computer Aided Manufacturing)の機械にかけてしまえば、型ができますので、プラスチック製品なんかだとそのまま、まるでタイヤキのように作れば簡単に模造品の大量生産ができてしまうという寸法です。
先日私の上司の部長が中国出張の折(違法行為ですが!!)まがい物のハリーポッターのDVDを買ってきたそうです。しかもハリーポッターのフィギュア付だったそうです…(泣)
今日のデモを見て「そりゃ簡単に出来るよな、こんな機械を使っちゃえば」って思ってしまいました。まあ私のところの製品は形状以外のノウハウがかなりあるので簡単に形状を真似ても同じものは出来ませんが、いわゆる版権物は、その形自体に意味を持っていますので、簡単に複製が可能なのですよ。
デモに感嘆した裏側で少し恐ろしいものを感じてしまったのも事実です。
結局こういう技術も両刃の剣なのでしょう。正常に使われればこれに勝るものはないのですが、悪用し始めると恐ろしい結果を生んでしまう危険性が高いと言うことなのです。
上記のウイキペディアのソフトのリバースエンジは私もやったことはあります。ものづくりではきわめて有用な学習材料なのですよ。ああ、こうして作っているのだと作者の思考の過程さえたどることが出来ます…極めれば。
しかしまがい物を作る過程もそれとすごくよく似ていることは確かだと思います。
それをするかしないかはもう人間の判断にゆだねられています。
科学技術が進むと言うことはこういうリスクも抱えることなのだと痛感させられた1日でもありました。


























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