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チュウボウの恋

チュウボウって何のことだか知っていますか?
私の娘(いまどきの女の子)から聞いて始めてその意味を理解しました。
「チュウボウ」=「中坊」つまり中学生のお坊ちゃんお嬢ちゃんのことなのだそうで、
述語の使用方法は「最近のチュボウは超ウゼー」となるのだそうです。
つまり私どもが普通に使っている言葉に翻訳しますと「近頃の中学生のお坊ちゃんお嬢ちゃんたちは大変に目障りだ」と言う意味になるそうです。なんか日本語なのかどうなのか良くわからないので、最近の若者言葉を出来るだけ娘から聴いて習得するようにしています。(そうしないと、ネット社会ではおじさんたちはわからない言葉の大波で沈没してしまう)
そういえば「チュウボウ」といえば以前宮崎駿のことを書いたときにちょっと触れた
「耳をすませば」(1995年 近藤喜文監督)は「チュウボウの恋」の話でした。
95年の映画ですから、もう10年前になるんですね。実は青っぽいこんな話や以前書いた「藍色夏恋」(=藍色大門)なんかは大好きなんですよ。

そりゃ、ねっとりした妖女の出てくるのも嫌いじゃないですけれど、こういうさわやかな風が吹きぬけるような青春ものも大好きです。

「耳をすませば」はどうも東京近郊の多分京王沿線が舞台で、「文筆家」になることを夢見る雫という女の子と、バイオリン職人になることを目指している聖司という男の子の恋の物語なんですが…。雫や聖司の将来に対する不安(特に中学生という、初めての受験をひかえ「ここで人生決まってしまうんだって」選択を親や先生達から突きつけられている状態で)本当に真面目に真摯に自分の将来を考え自分の範囲内で葛藤している姿には感動をしてしまう。それを見守るのは実はそれより2世代前の老人達だというのも私の涙腺を見事に開いてしまうのですよ。
中学3年生の雫は自分の後輩達のためにジョン・デンバーの「Take Me Home,Country Roads」(映画の中ではオリビアニュートンジョンの「カントリーロード」が使われていますが)を訳詩しています。

ひろりぼっち 恐れずに 生きようと 夢見てた
寂しさ 押し込めて 強い自分を 守っていこう

カントリーロード この道 ずっと行けば
あの町に 続いてる 気がする カントリーロード

歩きつかれ たたずむと 浮かんでくる 故郷の町
丘を巻く 坂の道 そんな僕を 叱っている

カントリーロード この道 ずっと行けば
あの町に 続いてる 気がする カントリーロード

どんなくじけそうな時だって 決して涙は見せないで
心なしか 歩調が速くなっていく 思い出消すため

カントリーロード この道 故郷へ 続いても
僕は 行かないさ 行けない カントリーロード

カントリーロード 明日はいつもの 僕さ
帰りたい 帰れない さよなら カントリーロード

この歌詞は本来の「Take Me Home,Country Roads」を離れ故郷を離れて生きている人
故郷に帰りたくても帰れない人に、強いエールを送っている。

私は結局故郷に帰ってきてしまいましたが、本当は誘惑に負けて帰ってくるべきではなかったのかもしれません。誘惑に負けないで今も異郷でがんばっている人たちがんばってください。自分の故郷にまだ居る主人公「月島雫」がなぜこの歌詞をかけたのかは知りませんが、製作者の意図は強く伝わってくる佳作です。

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今は歩きつかれた私の応援歌です。
また、多くの音楽ファンの皆様へ。この中で演奏される中学生と老人達の「カントリーロード」のジャムセッションは実に見事ですから、それだけでも見る価値があると思いますよ。
もう皆さんお分かりのようにこの「耳をすませば」は「チュウボウの恋」を超えて色んな人にエールを送る映画になっているんです。
心に風邪をひいたときには、きっと特効薬になってくれることでしょう。

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